冒険の書

第2章その3 三つ折りキーケース

割れてない壺

れざおは、再びレザータウンを出て、ヌメ川沿いにある「くらふとすぽっと」を目指し歩き始めた。

途中、2回はぎれレザーに出くわし、今度は●革や▲革に仕立ててみた。別たちでの裁ち技の経験値が少しあがった。

「くらふとすぽっと」に着くと、割れてない壺が置いてあるのが目に入った。

れざお
れざお
(…割っていいんだったよな…)

壺を割ると、白いクリーム状の薬品っぽい容器が入っていた。

れざおは、トコノールを手に入れた!

トコノール トコ(革の裏側、床面)やコバ(革の断面)を滑らかにする

リベンジ

れざお
れざお
(…よしリベンジだ…)

れざおは、再びキーケースの型神を広げて祈った。

レザーたちが現れた!

ヌメ革キナリ3ミリ厚が現れた!
キーケース金具が現れた!
ジャンパーホックが現れた!
カシメ小足短×2が現れた!

れざおのこうげき!(革裁ち)
けがく:丸ぎりでキーケースの型をけがいた。(○)
裁つ:別たちで表革、中革×3、キー座革を裁った。(△少し不ぞろい)
磨く:裁った革の床面にトコノールを塗ってヘラで伸ばした。(△磨き不足)
ヌメ革キナリは様子を見ている!

キー金具とカシメ小足短×2が向かってきた!
れざおのこうげき!(キー金具留め)
穴あけ:キー座革をゴム板に載せ、木づちで叩いてハトメ抜きした。(○)
打ち込み:メタルプレートに載せ木づちでカシメを打ち込んで留めた。(△少しぐらついている)
キー金具は座側で落ち着いている!

ジャンパーホックのオスメスが飛び掛かってきた!
れざおのこうげき!(ジャンパーホック取り付け)
穴あけ:中側の一つと表革にハトメ抜きで穴を開けた。(○)
打ち込み:メタルプレートに載せ木づちでジャンパーホックを打ち込んだ。(○)
ジャンパーホックは止めらるようになった!

れざおのこうげき(手縫い)
接着:表革に中革をボンドで接着し、ゴム板に載せた。
線引き:丸ぎりでに縁から3㎜中に手縫い線を引いた。(×ライン少し曲がっている)
穴あけ:木づちで菱目打ちを打ち縫い穴を開けた。(×穴が真っすぐ通ってない)
縫う:蝋引き糸を針に通して、縫い代の4倍の長さで糸を切った。
平縫いを開始した。(×途中糸が絡まった)
革と革の接着部分と縫い終わりは、返し縫いで強化した。(〇)
糸を切って革側に切れ先を埋め込みボンドで固めた。(〇)
革が縫い合わさり、キーケースの形になった!

れざおのこうげき!(コバ処理)
やすり:サンドスティックでコバ(断面)をやすって整えた。(〇)
ヘリ落とし:U字のヘリ落としでコバの角を落とし丸みをつけた(×切れが悪くヘリがまばら)
磨き:トコノールを塗り、コーンスリッカーでこすって磨いた。(×あまり滑らかになってない)

三つ折りキーケースが出来上がった!

三つ折りキーケース完成

れざおは、三つ折りキーケース作りを習得した!
仕上がりは「もっと頑張りましょう(裁ち△ 金具〇 縫い× 仕上げ×)」だった。
経験値が14増えた。
裁ちの技が2増えた。
金具付けの技が4増えた。
手縫いの技が5増えた。
仕上げの技が3増えた。
クラフターのレベルが2になった。

れざお
れざお
(…なんとかできた!!!
…でも、出来栄えは、ぜんぜんダメだぁ)

とくに、手縫いはぼろぼろだった。途中で糸が絡んだり、縫い方の順番を間違えて、ラインががたがたになったり・・・
仕上がりも良くなかった。トコやコバが思うように磨けてない。もう少し道具が必要なようだった。

れざお
れざお
(…とりあえず、クラフターとしての一歩は踏みだせたぞ!)

第3章その1につづく